母の日になぜカーネーション?贈る習慣の由来とは?バラやガーベラもあり?

「母の日にカーネーションをプレゼントする」 という事はほとんどの方がご存じかと思います。しかしカーネーションを贈る理由となると知らない方が多いようです。

2024年4月20日に中学生以上の子供を持つ女性200名にアンケートを取ったところ、母の日の由来をご存じの方は、37%と少数派でした。

母の日にカーネションを贈る由来

こちらの記事では、母の日にカーネションを贈る理由・由来についてと、そしてお母様プレゼントされたいと思っているカーネーション以外のお花について、アンケート結果を元に紹介します。

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母の日花ギフト特集

母の日にカーネーションを贈る習慣の由来

カーネーション

「母の日にはカーネーション」というイメージはありますが、実際になぜカーネションを贈るのかを知っている方は前述の通り少ないようです。

しかし、お花をプレゼントされた経験がある方は、81.5%とかなりの確率でプレゼントをされているようです。

母の日にお花をプレゼントされた経験は81.5%

 

母の日にお花をプレゼントされた方の中で、カーネーションをプレゼントされた事がある方は、90.8%と多く、母の日=カーネーションという認識は日本では定着しているようです。

カーネーションは90.8%の方がプレゼントされている

しかしながら由来を知らない方ため、ここでは母の日にカーネーションを贈る習慣の由来を解説します。

母へ感謝を表す日は世界中にある

日本では、5月の第2日曜日とされている母の日。いつもはなかなか伝えられていない、母親への感謝の気持ちも、改めて伝えることができる日です。そんな母の日は、日付や慣習は異なるものの、世界中のさまざまな国で祝われています。

アメリカ、カナダ、デンマーク、ベルギー、イタリア、オーストラリア、ドイツ、フィンランド、トルコ、中国など多くの国では、日本と同じ5月の第2日曜日が、母の日とされています。

一方で、イギリスやアイルランドではイースターの2週間前の日曜日が母の日であり、ルーマニアでは3月8日が女性の日として祝われています。また、エジプト、レバノン、シリア、ヨルダン、クウェート、アラブ首長国連邦、イエメンなどの中近東諸国では、春分の日である3月21日を母の日として祝うこともあります。

カーネーションを贈るようになった起源

母の日にカーネーションが贈られるようになった、その背景には、アン・ジャービスという1人の女性がいます。南北戦争下のアメリカで、看護師として兵士の治療に当たっていたアン・ジャービス。敵兵の治療にも献身的に取り組み、その思いやりのある人柄から人々に慕われていました。

生前の彼女はカーネーションが好きで、1907年に催された追悼式では参加者全員に白いカーネーションが配られたそうです。それから時が経ち1914年、アメリカで5月の第2日曜日が母の日として制定されることになりました。

母の日が制定された際に、母の象徴となったのが、アン・ジャービスです。アン・ジャービスがカーネーションをこよなく愛していたこと、カーネーションが慈愛を表す花であることなどから、母の日にカーネーションを贈る慣習が始まったとされています。

日本には明治時代末期にアメリカから伝わった

そんな母の日がはじめて日本で行われたのは、明治時代末期にとされています。その後大正時代になると、キリスト教会や日曜学校を中心に母の日が徐々に広まっていきました。昭和に入ると大日本連合婦人会が結成され、皇后の誕生日である3月6日を母の日と定めます。

当時の母の日は5月ではなく、また広くは普及していなかったようです。しかし、1937年に森永製菓が「森永母の日大会」を開催。これをきっかけに、母の日は全国的に認知されるようになりました。

1949年ごろからはアメリカの慣習に倣って5月の第2日曜日が母の日として祝われるようになり、現在にも見られる母の日の形となりました。

母の日に贈るカーネーションの色の歴史と意味

母の日に贈るカーネション=ピンクや赤というイメージはありませんか?実はカーネションを贈る「色」にも歴史と意味があります。ここでは母の日で贈られた始まりの色と現在よく贈られている色を紹介します。

始まりは白いカーネーション

母の日に贈るカーネーション、その始まりは白いカーネーションでした。アメリカで母の日が制定された際にモデルとなった、アン・ジャービス。彼女の追悼式で白いカーネーションが用いられたことや、キリスト教では、白いカーネーションは十字架に架けられる前のキリストとマリアを表すとされていることから、母の日が制定された当時は、白いカーネーションが母の日のシンボルだったようです。

今は赤やピンクカーネーションが定着

ピンクのカーネーション

白いカーネーションから始まった母の日ですが、母の日のカーネーションといえば赤をイメージする方も多いのではないでしょうか。赤いカーネーションが定着した経緯には諸説ありますが、一説では、「亡くなった方には白いカーネーションを、存命の方には赤いカーネーションを」と、アン・ジャービスの娘であるアンナが提案をしたと言われています。

この提案をきっかけに、母の日に赤いカーネーションが取り入れられるように。しかし、この区別で傷つく子どもがいるのではないかという配慮などから、いつしか赤いカーネーションが贈られることが増えていったとされています。

母の日に贈りたい代表的なカーネーションの色と花言葉

カーネションの色別の花言葉

母の日に贈る代表的なカーネーションの色と花言葉を紹介します。

  • ピンク

上記の4種類がプレゼントとして採用されている代表的な色です。中でもピンクが最も人気です。これらの花言葉を紹介します。

母の日に贈るカーネションやバラなどの花言葉をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

赤「感謝」「深い愛」「母への愛」

母の日の定番である、赤色のカーネーション。「感謝」「深い愛」「母への愛」という花言葉は、まさに母の日にぴったりですね。一方で、深い赤色のカーネーションには「哀しみ」という花言葉もあります。

ただ、母の日というシチュエーションでカーネーションを贈る分には、「哀しみ」という花言葉がメッセージとして伝わってしまうとは考えにくいので、あまり心配する必要はありません。気になる方は明るめの赤色を選ぶと安心です。


ピンク「感謝」「気品」「温もり」

ピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」「気品」「温もり」です。これらの花言葉と、ピンク色の優しくおだやかな雰囲気が相まって、母の日の贈り物にぴったりです。赤色のカーネーションよりもカジュアルなイメージになるので、より気軽にカーネーションを贈りたい方にもおすすめです。


紫「気品」「誇り」

紫色のカーネーションには、「気品」「誇り」という花言葉があります。落ち着いた品があり、凛とした雰囲気を醸す、紫色のカーネーション。紫色が好きなお母様への贈り物や、上品なカーネーションを贈りたい方におすすめの色です。

青「永遠の幸福」

青色のカーネーションの花言葉は、「永遠の幸福」です。カーネーションには青色色素がないため、かつては存在しなかった、青色系統のカーネーション。ピオニーなどの青色色素を持つ植物から遺伝子を採取し組み込む技術が開発されたことで、その生産が実現されました。長い時間をかけて開発されたことから、「永遠の幸福」という花言葉を充てられています。

母の日にはできれば避けたいカーネションの色

母の日のプレゼントに避けたい色があります。それは色ごとの花言葉や意味に基づきます。

  • オレンジ
  • 濃い赤
  • 黄色

1つずつ紹介します。

白いカーネションは「亡き母」に贈られる

母の日が制定された当時、定番の贈り物として用いられていた白色のカーネーション。母の日のモデルであるアン・ジャービスの追悼式で白いカーネーションが多用されたことや、アン・ジャービスの娘が「亡くなった方には白いカーネーションを、存命の方には赤いカーネーションを」と提案したことなどから、白いカーネーションは「亡き母」のイメージを持たれることがあります。

白いカーネーションを贈りたいけれど、暗い印象を与えてしまわないか心配…という場合には、カーネーションの一般的な花言葉である「無垢の愛」などの言葉をメッセージカードに書いて添えると安心です。

オレンジは母より恋人向けの花言葉

オレンジ色のカーネーションには、「思慕」「愛」などの花言葉があります。オレンジ色のカーネーションは恋人へのプレゼントとして用いられることも多いので、より母の日にふさわしいカーネーションを贈りたい方は避けた方が無難かもしれません。

ただ、カーネーションは一般的に「無垢の愛」という花言葉を持っており、オレンジ色だからといって母の日に贈ってはいけないというものではありません。

濃い赤は欲望や悲しみという花言葉もある

深紅のカーネーションには「哀しみ」という花言葉があります。ただ、母の日というシチュエーションでカーネーションを贈る分には、「哀しみ」という花言葉がメッセージとして伝わってしまうとは考えにくいもの。深く心配する必要はありませんが、気になる方は明るめの赤色を選ぶと安心です。

黄は花言葉にネガティブな意味がある

黄色のカーネーションの花言葉には、「美」「友情」などの明るい言葉がある一方で、「嫉妬」「侮辱」などネガティブな言葉もあります。花言葉に敏感な方に贈る際には、避けた方が無難かもしれません。

黄色のカーネーションを贈りたいけれど、暗い印象を与えてしまわないか心配…という場合には、カーネーションの一般的な花言葉である「無垢の愛」などの言葉をメッセージカードに書いて添えると安心です。

母の日はカーネーション以外のお花でもいい?

母の日に人気のバラ

母の日に贈るお花として定着しているカーネーション。実はカーネーションの他にも、母の日の贈り物としてふさわしいお花はたくさんあります。

LIFFTでは2024年4月20日に中学生以上の子供を持つお母様200名にアンケートした結果、プレゼントの花はどの種類でも良いという方が、72.5%と最も多い回答でした。カーネション自体へのこだわりは低いようです。

母の日はどの花でも良いが72.5%

 

更に、「プレゼントされたいお花」のアンケートをしたところ、以下のような結果がありました。

1位 カーネーション 29.5%

2位 バラ 16.5%

3位 ガーベラ 15%

4位 カスミソウ 8.5%

5位 アジサイ 3%

カーネーションが1位ですが、バラ、ガーベラ、カスミソウが人気のようです。その他は、トルコキキョウやクレマチス、ダリアなど様々な花が選ばれています。

25.5%の方が1位~5位以外の花を選んでおり、母の日では花にプレゼントされる花の種類にこだわりがない方が多い事が分かります。

とっておきのお花で彩りを添えて、母の日に感謝の気持ちを伝えてみませんか。